昨今、屋外でもパソコンを使用する機会が増えているので、外出先でwifiが利用することも少なくないでしょう。
屋外でwifiにつなげる方法はいくつかありますが、使用する場面が限られていたり、短期的に必要な場合におすすめなのが、レンタルできるポケット型wifiです。
たとえば、引っ越しするため自宅にネット回線がつながっていないとき、旅行先でも快適なネット環境を維持したいとき、入院する際に病室でもゲームや読書を楽しんだり持ち込んだ仕事を片付けたいときにも、wifiをレンタルしておけば面倒な手続きも工事も不要でネット通信が可能になります。
安定した通信環境を維持できますし、セキュリティ面でも安心です。
いろいろな種類がありますが、どんなものを契約すればいいのか、屋外での使用目的でポケット型wifiの導入を検討しているかたは、種類や選びかたについてチェックしてみてください。

いろいろな方法がある屋外でのwifi通信

現在、屋外でも手軽にネットにつなげられるように、さまざまな場所で公衆無線LANサービス、いわゆるwifiスポットが提供されています。
大手コンビニやカフェ、駅、イベント会場などの人が集まる施設の多くで利用できるようになっており、店舗内に表示されているネットワークと暗号キーを設定すれば、誰でもつなげられるのが特徴です。
利用者の条件や制限も設けられていないことから、フリーwifiとも呼ばれています。
ただし、利用者が増えて回線が混雑すると通信速度が落ちやすいことや、セキュリティ面で不安があるのがデメリットで、後々のトラブルを警戒して使用を控えているかたも少なくありません。
また、身近なものでいえば、スマホのテザリング機能を屋外で使用する方法もあります。
テザリングはスマホのデータ通信でパソコンやタブレット、別のスマホをネット接続する機能で、スマホ本体がルーターの役割を果たすのが特徴です。
比較的通信速度が速いのが魅力で、屋外でネット環境を構築する実用性が高い手段の1つになります。
ですが、契約しているキャリアによっては有料オプション扱いとなっていて、接続したいデバイスが対応していなければ利用できません。
もちろん、つなげた分はルーター代わりにしているスマホの通信量の負担になりますので注意が必要です。
ポケット型wifiは名称通り、屋外でも使用しやすい持ち運びに便利な小型ルーターになります。
通常のルーターは契約回線を中継しているので、利用が屋内の限られた範囲に限定されていますが、テザリング機能と同様にスマホやタブレットなどのデバイスと接続させることで、いつでもどこでもwifi接続できるようになるのが特徴です。
ポケット型wifiは導入の際に面倒な回線工事が必要なく、契約した後はすぐにつなげられるのがメリットで、同時に複数のデバイスに接続したり、家族と共有することもできます。
通信が契約者や限られた人のみに限定されるため安全です。

ポケット型wifiは即日貸出も数日間だけのレンタルもOK

ポケット型wifiは、1日数百円からレンタルできる、コストパフォーマンスに優れたサービスです。
契約するサービスと提供されているプランにもよりますが、細かくレンタル日数を調整できますので、必要な間だけ借りられます。
使用目的を明確にしておけば、自分に合った通信量と通信速度、適切貸出日数で利用できるのが魅力です。
また、ポケット型wifiはサービスによって即日レンタルにも対応しています。
出先で急に必要になったときには店舗でサービスを契約し、その場でルーターを借りることも可能です。
ただこの場合、当日中の受け取りについては受付時間に時間制限があることが多いので、来店前に店舗の営業時間や貸出できる時間を確認しておくといいでしょう。

どのくらいの料金がかかる?ポケット型wifiのレンタルサービス

ポケット型wifiの種類は大きく分けると2つ、キャリア回線を使用するタイプと、MVNO回線を使用するタイプです。
キャリア回線を使用するwifiは大手携帯キャリアの基地局を経由するため、常時安定した通信速度を維持しやすいのがメリットになります。
ただし、その分利用料金が高めの傾向です。
もう1つ、MVNO回線を使用したwifiルーターは、大手携帯キャリアの回線を間借りしているタイプで、独自の通信設備を所持していません。
時間帯によって通信速度が影響を受けやすく、混雑時に遅くなりやすいのがデメリットですが、その分、安めの価格帯で契約できるのが特徴です。
ポケット型wifiをレンタルする際には、こうした種類と借りる機種、契約するプランによって料金が異なります。
性能に優れた新機種や通信容量の多い機種は設定料金も比較的高めですし、wifi以外にさまざまな機能が搭載されているものも同様に高額の傾向です。
レンタルする際に少しでも利用料金を押さえたい場合には、最新のものを避けて少し前の機種を選んだり、ルーター機能に限定されているMVNO回線使用のポケット型wifiを選ぶといいでしょう。
月額料金は3,000円から5,000円程度が相場ですが、通信量上限や契約期間などで変わってくるので、じっくり比較検討してください。

料金にも影響!レンタルするポケット型wifiの利用期間と利用頻度について

ポケット型wifiをどのくらい利用するのか、どのくらいの期間必要になるのかよく考えてから機種やプランを検討するようにしましょう。
通信量は5GB、10GBといったプランの他にも無制限プランが用意されているので、選ぶ際には月々どの程度使う予定があるのか、普段の利用傾向を確かめた上で適切なものを選ぶといいでしょう。
なお、無制限プランでも過度に使用すると速度制限がかかって遅くなる可能性があるので、その点は注意しておいてください。
場合によっては動画視聴はもちろん、WEBページの閲覧程度でもかなり遅くなってしまいますから、プラン選びはこうしたデメリットを考慮した上で決めることが大切です。
また、利用期間に関しては、長期的にレンタルするほうが短期的なレンタルより月額料金がお得になる場合がほとんどです。
日常的に使っていきたい場合には、期間による割引率を比較して契約するのもいいでしょう。
一方で、旅行先に持っていきたい、自宅の回線がつながるまでといった数日から数週間程度の限定的な期間のレンタルで、それほど利用頻度も多くならなければ、価格の安さだけで契約しても大きな問題にはなりません。
ただ、どういった使いかたをするにせよ、ポケット型wifiを屋外に持ち出す場合には、くれぐれも取り扱いには気を付けてください。
ルーターを紛失してしまったり壊してしまった場合には、弁済として別料金を請求されることがあります。
最悪、数万円もの支払いが発生しますので、節約して安いプランで利用していても無駄になることがないよう、心にとめておいてください。

屋外でもオンラインゲームを楽しみたい場合はPINGの数値も重要

ポケット型wifiを使って屋外でオンラインゲームを楽しみたい場合には、通信量はもちろんのこと、PINGの数値も確認した上で契約先を選ぶことが大切になります。
PING値はタイムラグ、簡単に言えば、サーバーに送った情報が返ってくる応答速度です。
WEBページを閲覧したり、短時間動画を視聴する程度であればそれほど気にする必要はありませんが、せっかく通信量に余裕があってもプレイ中に処理落ちして固まってしまうことがあるので、チェックしておいて損はありません。
ポケット型wifiに快適さを求める場合に、特に重要なのが下りの速度になります。
オンラインゲームをプレイする予定がなければ、下り速度は30msから50msで十分です。
ビデオ通話などもストレスなく利用できます。
カードゲームなど応答速度に影響しないタイプのゲームであれば、100ms程度でも問題なく遊べるでしょう。
逆に、シビアな反応が要求されるゲームをプレイする場合には、15ms以下が理想になります。
あくまでも目安ですが、前もってポケット型wifiを使用するシーンを想定しておくのがおすすめです。

ポケット型wifiをレンタルするときに注意しておきたいこと

ポケット型wifiはオンラインで簡単に契約できますが、ルーターの受け取りや返送には配送料が発生します。
送料については契約料金に含まれていませんので、短期的に何度も貸し借りしたい場合には、契約するごとに配送料がかかる点に気を付けてください。
また、長期契約中でも、故障するなどしてルーターのやり取りが必要になれば、同様に配送料がかかります。
サービスによっては店舗での受け取りが可能ですので、負担が気になるようなら契約先を選ぶときに来店しやすさも考慮するといいでしょう。
他にも、契約終了日までにルーターを返却できなかった場合には、業者に到着するまでの間自動的に期間が延長されることがほとんどです。
延長料金を支払う必要が出てきますので、何日までの契約になっているのかくれぐれも確認の上、遅れが生じないように心がけてください。

ポケット型wifiを利用すれば、屋外でも安全かつ快適な通信環境を整えられます。
同じように見えるサービスでもそれぞれに特徴が異なりますので、どういった目的でwifiを使うのか、どのくらいの通信量が必要で、どのくらいのスペックを求めているのかを検討した上で契約先やプランを選ぶようにしましょう。
また、屋外に持ち出す場合には紛失トラブルが発生しやすいので、置き場所を決めておいたり、専用ケースを利用するなどの対策が大切です。
端末補償を提供しているサービスもありますので、万が一の際にサポートを受けたいかた、負担を減らしたいかたは検討をおすすめします。