フリーwifiで仕事をする際は注意が必要
近年、様々な施設に整備されるようになったフリーwifiスポットですが、利用の際にセキュリティ面で様々なリスクが存在するのも事実です。
この記事では、フリーwifiをビジネスで利用する際に、注意すべきポイントとその対処法について詳しく解説します。
フリーwifiで仕事をする際のリスクと注意点とは
それでは、フリーwifiを使用して仕事を行う際のリスクと注意点にはどのようなポイントが挙げられるのでしょうか。
この項目では、特に注意すべきポイントをピックアップして解説します。
不特定多数がアクセスする環境である点に注意
まず、そもそもなぜフリーwifiがセキュリティ面に問題を持っているのかというと、誰もが自由にアクセスできる環境にあるwifiであることが理由として挙げられます。
つまり、不特定多数の人が同時かつ自由に接続できる状態にあるため、常に悪意を持ったユーザーによる通信傍受リスクにさらされていることを意味しているのです。
そのためフリーwifiは、ビジネスでの使用のように、極めてプライバシーに気を遣わなければならない用途での利用は非常に不向きだと言えます。
特に、暗号化されていないフリーwifiは要警戒
フリーwifiでも、しっかりと暗号化されているネットワークであればある程度の安全性が保証されています。
パスワードによってきちんと利用者制限を行っており、セキュリティ対策として暗号化されている回線であれば、セキュリティ面での使用リスクを下げることが可能です。
一方で、一切パスワード設定がされておらず、誰もが制限なしにアクセス可能な状態のフリーwifiの使用はセキュリティ面で非常にリスクがあります。
そのため、こういった回線の使用は要警戒と言えるでしょう。
ログインを行うサイトに接続する際は要注意
リスクがあるのは承知しているものの、やむを得ずフリーwifiを使用しなければならない状態にある際はどうすればよいのでしょうか。
そういった場合でも、可能な限りプライバシー情報を含むアクセスを行うのは避けるようにしましょう。
特に気を付けなければならないのは、利用する際にログインが必要なサイトに接続する時です。
この際に、暗号化されていないフリーwifiでアクセスしてしまうと、ログインIDやパスワードを第三者に盗み取られてしまう可能性があります。
そのため、ビジネスで利用する際は特に要注意です。
サイトのみならず、SNS等のアプリの使用も要注意
サイトへのアクセスのみならず、ログインが必要となるものであればSNS等のアプリの使用も要注意です。
このようなアプリを使用する場合であっても、ログインする際にログインIDとパスワードを盗み取られてしまうリスクがあります、
また、ビジネスで使用するアプリの場合は個人情報を多く含んでいるケースが多いですので、こちらの場合も要注意です。
クレジットカード情報の取り扱いには最も注意する
こういったリスクのある環境のフリーwifiに接続する際に、最重要の警戒ポイントになるのがクレジットカード情報の取り扱いです。
不特定多数の人間がアクセスできる利用環境のフリーwifiでクレジットカード情報を入力してしまうと、そのクレジットカード情報が漏洩してしまい大きなリスクを背負うことになってしまいます。
特に、クレジットカードの不正利用被害に遭う要因ともなりますので、やむを得ずビジネスでフリーifiを使用する際は、クレジットカード情報の取り扱いに特に気を付けるようにしましょう。
どうしてもフリーwifiを利用して仕事をしなければならない際の対処法とは
ここまで、様々なフリーwifi接続のリスクや注意点を挙げましたが、それでもやむを得ずフリーwifiで仕事上の手続きをしなければならないということもあるでしょう。
この項目では、そのような時にどのような対処法を取ればよいのかというポイントについて解説します。
提供元が明確な、オフィシャル回線を利用する
まずは、公共交通機関や施設、ホテル等で正式に提供されているオフィシャル回線のフリーwifiを必ず使用するようにしましょう。
逆に言えば、提供元が不明なフリーwifiをビジネス用途で使用することは絶対に避けなければなりません。
そのため、フリーwifiに関しては確実に提供元がわかる回線のみを使用するようにしましょう。
パスワードが必要のない回線や、暗号化されていない回線へのアクセスも避ける
リスクや注意点の項目でも解説しましたが、暗号化されていない回線やパスワードによって利用者制限されていない回線は、悪意のある第三者の攻撃によって情報を盗み取られてしまうリスクが常にあります。
そのため、そういった通信環境のフリーwifiをビジネス用途で使用するのは、大きなリスクがあるため避けるようにするのが懸命です。
したがって、ビジネス用途でフリーwifiに接続する際は、暗号化されている物やパスワード入力が必要な回線を使用するようにしましょう。
リスクの高い回線に自動的に接続しないように設定しておく
wifiへの接続前のリスク対策としては、wifiに自動接続しないように設定しておくのも有効な手段です。
アクセス可能なネットワークに自動的に接続する設定のままにしていると、意図せずリスクの高いフリーwifiに接続してしまうケースや、接続したことに気づかないで端末を利用してしまう事があります。
そのため、ビジネス用で利用する端末はwifiへの自動接続設定を切り、手動で接続するように設定しておきましょう。
プライバシー性の高い情報のやりとりは避ける
どうしてもフリーwifiを使用しなければならないという時であっても、会社情報・金融機関情報・クレジットカード情報等の、極めて機密性の高い情報のやり取りは絶対に避けるようにしましょう。
仮に暗号化がされている回線であっても、自分以外の不特定多数が利用できる回線であるという事には変わりありません。
そのため、フリーwifiではビジネスでの機密性の高い情報のやり取りは行わないようにし、それ以外のケースに限定して使用することをおすすめします。
フリーwifiの利用は避けて、有料公衆回線を利用する
少しでもリスクを下げるために、フリーwifiではなく有料で使用できる公衆無線LANを使用するという方法もあります。
こちらは、事前に申し込みを行うことで有料で利用できるネット回線です。
そのため、不特定多数の人間が無料で制限なくアクセスできるフリーwifi回線とは異なり、利用する人が限られているためセキュリティ面のリスクを下げることが可能になります。
VPNを利用して暗号化する
セキュリティ面での対策としては、VPNを利用して接続を暗号化した上で通信を行うのもおすすめです。
VPNとは、契約しているサービスの回線を経由して通信内容を除かれないようにする接続システムで、これを利用することでセキュリティ面でのリスクを下げることが可能となります。
ただし、接続方法や設定方法がやや難しく感じるケースもありますので、この点は事前に確認しておきましょう。
モバイルwifiを利用する
フリーwifiの代替案として最もおすすめの手段が、モバイルwifiを利用するという方法です。
こちらの方法であれば、回線を利用するのはサービスの利用契約をしている自分のみですので、セキュリティ面での安心度が非常に高い接続になります。
また、接続方法や設定方法も、サービス利用時にわかりやすく説明されていることが多いため、とても手軽に回線を利用することが可能です。
そのため、ビジネス用途でネット接続をする際は、モバイルwifiの利用が最も手軽かつセキュリティ面で優れており、おすすめとなっています。
ビジネス用に契約した格安SIMを使う
wifiの利用や特別なセキュリティ対策を行う以外の方法としては、ビジネス用に格安SIMを利用するというのもおすすめです。
こちらの場合は、wifiを介さず端末から直接ネット接続を行うため、フリーwifiを使用するよりも格段にセキュリティ面でのリスクを減らすことが可能になります。
また、最近では格安SIM自体の低価格化も進んでいるため、コスト面でもおすすめの方法です。
SIMカードの利用が可能なノートパソコンを利用する
外出時にビジネス用途のノートパソコンを使用する際のセキュリティ対策としては、SIMカードが内蔵できるノートを利用するというのもおすすめです。
このような機種であれば、スマホと同じくwifiを利用せずにネット接続を行うことが可能ですので、セキュリティ面でも安心して利用することが可能となります。
テザリング機能を活用する
利用しているスマホ回線の契約内容によっては、テザリング機能が利用可能なケースもあります。
こちらの機能を利用することで、フリーwifiに接続しなくても、パソコンからスマホ回線を経由してネットワーク接続することが可能です。
そもそもビジネス用途でフリーwifiに接続するのを絶対に避ける
根本的な対処法としては、やはりフリーwifiの利用を避けるというのがビジネス利用時の最も効果的なセキュリティ対策となります。
特にビジネス用途で使用する端末には、ありとあらゆる機密情報が入っているケースも多いです。
そのため、情報漏洩のリスクを考えると、そもそもビジネス用途ではフリーwifi自体を利用しないというのが、最も懸命な手段と言えるでしょう。
フリーwifiの利用は可能な限り避けて、モバイルwifi等の利用を
以上のようにビジネス時にフリーwifiを利用するのは、あらゆる面でセキュリティ上のリスクが生じてしまう危険性があります。
そのため、ビジネス用途で利用する端末をネット接続する際は、モバイルwifi等のセキュリティが高く利便性に優れたサービスを利用するのがおすすめです。